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アナフィラキシーショックは、アレルギー体質の家族がいる方には
ぜひとも知っていただきたい症状です。

命に関わることもある、急激なアレルギー反応のことです。

記憶にある方もいらっしゃるかもしれませんが、
数年前に、北海道で給食のおそばを食べた児童が
アナフィラキシーショックで亡くなりました。

アナフィラキシーの知識を持ち、
疑いがある場合にすぐに対処できるようにしておくことが大切です。


さて、その症状ですが、原因となる食べ物を食べてから、
急激に過剰なアレルギー反応が起こります。

顔がパンパンに腫れる、体中に蕁麻疹が出る、吐く、
呼吸困難になる、意識がもうろうとする、などの症状が出ます。

咳をして苦しそう、ぐったりする、などの症状があるときには、
救急車を呼ぶようにしましょう。

食べてから症状が出るまでの時間は、個人差がありますが、
５分〜１０分程度が多いようです。

そして、急激に症状が進むので、すばやい対処が必要です。
と言っても、それは病院でしかできません。

一刻も早く病院に連れて行き、食べたもの、その後の症状などを
伝えるようにしましょう。

そして、忘れてはならないことは、
アナフィラキシーショックは、初めてのときよりも、
２度目、３度目と回を重ねるうちに症状が重くなる傾向にある、ということです。

一度ショックを起こした原因になったものは、
厳重に注意して摂取しないようにしましょう。


子供の場合、自分では食べ物の管理ができないので、
家族はもちろんのこと、お付き合いのある周囲の方にも
理解してもらえるように、普段からお話しておくといいですね。

食べ物の他に、蜂にさされることによるショックもあります。
これからの時期は、一年で一番蜂が凶暴になる時期ですので、
注意してくださいね。

心因的要因には充分に注意しなければいけません。

勿論、ストレスが原因で皮膚炎が発生する事はありませんが、
今ある症状がストレスで悪化する事は多分にあります。

親の方が過敏になり、あれもこれも「だめ！！」ばかりでは、
子供もたまりません。

大切なのは親だけではなく、
子供もこの病気に向き合わなければなりません。

どうして食べられないのか？
どうして掻いちゃだめなのか？

わかる範囲で説明してあげましょう。

ストレスがたまらないようにするのは難しいかもしれませんが、
もしたまってしまったら、好きな事で発散するのもいいでしょう。

痒くて辛そうな我が子を見ていると、なんとしてでも良くしてあげたい！！
それが親心だと思います。

しかし、アトピー性皮膚炎は、
良くなったり悪くなったりを繰り返しながら経過してゆく病気です。


この「ありふれた」皮膚トラブルは、根気よく治療を続ける事で、
確実に軽減してゆきます。そして治ります。
成長とともに消化能力は高まり、
アレルゲンである食物も段々に食べられるようになります。

だから焦ってもしょうがないのです。

劇的に改善する方法は無いのですから。




アレルギーマーチもいつか終わります。

アレルギーとケンカしても勝てませんから、気長に付き合ってゆく方法を考えましょう。

治療の際にステロイド剤を使用する事がありますが、その副作用を危惧して、処方されたにもかかわらず、親が使用を控えてしまうケースがあるようです。ステロイド剤＝副腎皮質ホルモンです。副作用で有名な薬剤ですが、本当に恐ろしい薬なのでしょうか？

恐ろしいのは、ステロイド自体ではなく、その副作用なのです。使ったからと言って必ず強い副作用が出るわけではありません。重要なのは、

正しい使用法を守ることです。


ですから、勝手に使ったりやめたりする事は、避けなければなりません。かえって、勝手にやめてしまって、疾患自体の症状が強く出て、取り返しのつかないことが起こるかもしれません…。逆に、使い始めたら良くなってきたので、勝手に量を増やすなんて事は論外です。

勿論医者は、強いステロイド、弱いステロイドを沢山の種類の中から症状にあわせて処方を調整してくれているはずです。副作用が無いように、効果的に薬が作用するように。

ステロイドは、適切に使用すれば怖くない薬です。

我慢できないほどの強い痒みが特徴のアレルギー性皮膚炎。

その痒みをどうするかが治療の鍵となります。

痒みを抑える為には、外用薬と飲み薬があり、それぞれ長所短所を持っています。

外用については、ステロイド剤やプロトピック軟膏などがあり、きちんと塗ると言う作業が非常に手間がかかります。しかし、きちんと習慣付けられれば、間違いなく症状は軽くなります。

飲み薬については、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー薬があり、１日１回服用すれば良いタイプもあり、最近では眠くなったりだるくなったりしないタイプも出始めました。

どちらの薬を使用するにしても、大切なのは「スキンケア」です。
肌の汚れは湿疹にとって大敵ですから、目に見えない汚れだけではなく、汗やアカもきれいに落とす事が必要です。そしてその後、クリームやローションで充分に保湿し肌を守りましょう。

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医者から言われる事だけではなく、自分で疑問に思う事や、やってみたい事を相談できる医者であれば、理想的かもしれませんね。

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何度も言っていますが、アトピー性皮膚炎は、皮膚科の病気のなかでは「ありふれた」疾患ですから、特に「名医」や「権威」に診てもらう必要はありません。
大切なのは、自分にあった医者に見てもらうことです。例えば病院ですが、これから長い事通院する事になるわけですから、場所や診療時間が重要です。なるべく無理なく、子供にも負担のならない場所で探すのがベストです。

次に「医者」です。先ほど、名医や権威にかかる必要は無いと話しましたが、それなりに精通している医者を探す事は大切です。

また細かく言うと、
「細かく診療してくれる」と言う事。
「二回目以降の診療も丁寧に話を聴いてくれる」と言う事。
は、大切なポイントです。
話がかみ合わない、一方的な話方など、長く付き合っていくのが憂鬱になる様な医者では、何かあったときに頼れないかもしれません。

アトピー性皮膚炎かな？と思ったらまず医者に見てもらいましょう。
全てはそこから始まります。

医者に見てもらう場合は、適切に子供の状況を伝える事が重要です。子供の状況を「メモ」にして持っていくのがいいでしょう。

私達は、子供の状況を説明するのは初めての経験です。でも逆に、医者は毎回沢山の患者に同じ質問を繰り返しているのです。そして医者は忙しい仕事ですので、お互いに伝えたい事、知りたい事を整理しておくことは意味のあることで、原因を探るのに時間や手間を効率的に間引いてゆく事が出来ます。是非試してみてください。

その際に、普段の食事の内容や、症状が出た前後の食事の内容は必ず押さえておきましょう。書いている内に、自分でも整理がついてきますし、新たに気がつくこともあるかもしれません。